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2015-02-14(土)

夢の山田

カテゴリー: - BlueMoon @ 17:50:12

今回の山田は本物に近い山田だった。

夢から覚めた僕は、新宿というアナウンスを聞いて、あわてて荷物をつかんで電車を降りた。
その途端、途方に暮れる。あれ、いま何やってたんだっけ

いままで乗っていた新幹線を振り返ると、僕が座っていた席の隣には荷物があって
それは山田のリュックだった。

ヤバい。ここで降りちゃいけなかったんだ、そう思って戻ろうとしたが
時すでに遅し。ドアは閉まっていた。

起き抜けの頭でどうしようか考えていると、○○様、山田様からご連絡が
入っております。お近くのみどりの窓口までお越しくださいという
アナウンスが聞こえてきた。

みどりの窓口と書いてある所に行くと女性が2人いて、いまアナウンスで呼ばれたと
いうと、何が起こったのかを聞かれた。

そこで僕は正直に、寝ていて降りる駅だと勘違いして降りてしまったと説明する。
夢を見ていたというとどんな夢か聞かれたので、洗濯物を入れたスポーツバッグを
銀行のATMに置き忘れたことに気が付いて、取りに行かなくちゃいけないんだけど
中身を聞かれたときにちょっと恥ずかしいなあと思っていたら目が覚めたと話した。

そもそも僕らは修学旅行中で、僕が寝てしまったので山田は他の奴らと
話をしていたんだろう。
そしてなぜか途中で降りた僕をみて、あわてて連絡してきたと思われる。

そういえばあいつ何で携帯にかけないんだ?とつぶやいて電話を見ると
窓口のお姉さんは新幹線は電波がつながりにくいから、といった。

あいつそろそろ東京駅に着いたかなあ、電話すっか。
そんなことをぐるぐると考えていたら目が覚めた。

そのままいま見た夢のことを思い出していたら笑ってしまった。
新幹線は新宿通ってないし、みどりの窓口のおねーさんは夢の中身とか
よくわかんないこときいてくるし、そもそも山田と修学旅行行ってねーじゃねーか
だっておまえその前に転校しちゃったもんな。

あいついまなにやってんのかなーと思いながらも僕は探さないでいる。
元気にやってるにきまってるから。


2013-04-07(日)

今朝の夢

カテゴリー: - BlueMoon @ 02:32:58

「今朝さ、すごくイヤな夢を見たんだよ」

「どんな夢?」

「君とスタジオにいるんだけどさ、眠くなったから
先に帰ることにして外に出るんだよね」

僕は少しずつ思い出しながら夢の話をする。

それで気が付いたら見たことのない場所を歩いていて
雨が降ってきて、おまけに靴を履いてないんだ

心細くなって君に電話してそっちに戻るって伝えようとして
ポケットの携帯電話を取り出したら、僕のじゃないんだ。

ああ、僕の携帯はさっきスタジオで君が曲の説明をしようとして
僕の携帯に入ってたから貸したんだっけ。

でもこの携帯は誰のなんだろう。

僕の携帯がないと君に電話を掛けられない。どうしようと思いながら
歩いているとどんどん寒くなってきて、そうだもう一台あったんだと思って
やっと君に電話を掛けるんだけど、君は誰かと飲みに行く約束を
しちゃったからもうすぐ出ちゃうよっていうんだ。

それでもやっぱり会いたくて一生懸命歩くんだけど、どんどん雨は
強くなってくるし、見たこともない場所だし寒いしで、あー僕は
どうなっちゃうんだろうと思ったところで目が覚めたんだ。

起きた時は汗びっしょりでガタガタ震えてたよ。

やっと話し終えて一息ついた僕は彼女に聞いてみる。

「この夢って何を意味してるんだろ。」

君はうーん、といって天井を見上げた。

「エアコンつけっぱなしにして寝るな?」
「いや、消してたよ」

「雨が降りそうなときは傘を持って行け?」
「僕、いつも傘いれっぱなし・・・」

「出かける時は靴を履いて行け?ってあたりまえか。」

また君はうーん、といって天井を見上げた。

「降参」

僕はおもむろに言う。

「君とあんまり簡単に離れちゃいけないってことなんじゃないかな」

しばらく沈黙が流れた後、君は天井を見上げたままの姿勢でぼそっと言った。
「久しぶりに2人で飲みにいこっか」

「お、いいねぇ。夢の中では置いてきぼりだったからなー」

そういうと君はちらっとこっちを見て言った
「ホントにそんな夢見たの?」

「ホントホント、ウソじゃないよ」

そう、夢を見たのはウソじゃない。

ただ、夢を見たのは目が覚めた時に隣で寝てた君を思わず抱きしめて
起こしちゃって怒られた、昨日の朝だったってだけさ。


2012-12-15(土)

純白のギタリスト

カテゴリー: - BlueMoon @ 16:29:19

「お医者さんになりたいって思ったことある?」

そう聞くと彼女は?マークがいっぱいの顔で
「ない・・・と思うけど、なんで?」と答えた。

「昨日の夢の中でお医者さんだったよ」
「えー!何のお医者さん?」
「脳外科。聞きたい?」
「うん」
「健康診断の結果でさ、脳に異常が見つかったって言われるんだよ」

その瞬間、頭の中が空っぽになった。
「・・・なので手術するかどうか決める必要があります。」

混乱した頭で言われたことを理解しようとする。

どうやら自分の頭の中で何かが起こっている。
それは手術しないと治らない。
だけどうまくいくかどうかはわからない。

「なるべく早く決めてください。」
そんなこと急に言われても。

「それでどうしたの?」
「手術するって決めて執刀医を紹介されるんだけど、それが君だったんだ」

手術をすると決まった後は開き直ったのか不思議と落ち着いていたが
まわりはそうは思ってないようでいろいろと気を使ってくれる。

心配をかけて申し訳ないけど一人になりたくなって
パジャマのままで病院内をぶらぶらと歩く。

そのうちに廊下の先に彼女がいるのを見つけた。
僕に気が付いてないみたいで、誰かが話しているのを聞いている。

「本当にあの手術やるんですか?うまくいくとは思えないです」
近づいた僕の耳にそんな言葉が聞こえてきた。

彼女は静かに、でもはっきりと言った。
成功率は限りなく低いです。だけどやらなければ確実に死にます。
だったらやります。

「うん、僕も全く同じ考えだ」

そう声をかけると彼女はこっちを向いて
「もう、こんなに気が合うなら結婚しよう」といって笑った。

「それでその手術したの?」
「いや、してない」
「え?それじゃそこで終わり?」
「それがまだあるんだな」

もうすぐクリスマスということで、病院でパーティをやることになった。
彼女は昔バンドをやっていてギターを弾くらしい。

当日になり、僕はなんとなくこそばゆいような心配なような
子供の発表会を見守るお父さんみたいに会場をこっそり覗いた。

ステージでは彼女がギター弾きながら歌っていた。
「ん?なんでウェディングドレス?」
そうつぶやいた僕の声に近くの人が反応する。
「あのバンドならあれでいいんじゃない?」

そっか、バンドやってた時はこんな感じだったのか。
ちぇ、もっと早く会いたかったな。

「それでね、ウェディングドレスきてギターを弾きながら歌ってる君が
すごくかわいくて、このままさらって逃げたいなーとか思うわけ」
「さらって逃げたの?」
「わかんない」
「手術は?」
「どうだろう?そこで目が覚めちゃったんだ。
今回のネタは解散発表したバンドの人が稼業継ぐ話と、震災復興で
期間限定で復活したバンドと、健康診断行ってなくてヤバいだね。」
「ウェディングドレスは?」

単純に君と結婚したかったんじゃないかな。
そういうとちょっぴり赤くなった彼女のほっぺたをにやにやしながらつついてみた。


2012-10-12(金)

いい夢製造目覚まし時計

カテゴリー: - BlueMoon @ 00:13:41

「昨日夢の中で小学校の先生になってたよ」

テレビの前に敷いた布団に寝ころんで僕は笑いながら言った。

「へー、ちゃんとできてた?」
彼女も笑いながら答える。

「それがさ、地震が起きたちょっと後ぐらいの時だったみたいで
先生方で集まってこれからどうしようって難しい顔で相談してた。
だから子供たちの相手はしてないんだよね」

「それって、いまそんな感じの仕事してるから夢にみたんじゃないの?」

「やっぱりそうかなあ。それに昨日ランドセルのCMみてA4サイズ対応を
謳ってるのってなんでだろうって思ったんだよね」

あいかわらず直結で夢にみるねえと彼女はひとしきり笑った後
それじゃ、と言ってオレンジ色の目覚まし時計を持ってきた。
両手で持って文字盤を僕に向けて、えへんという感じで喋り出す。

この目覚まし時計はいい夢が見られる目覚まし時計です。
さらにいい夢が見られるように私がセットしてあげます。

「じゃあ、7時でお願いします」
「はい、それでは7時にセットします。良い夢を」

セットしてもらった目覚まし時計をありがたく両手で受け取って
枕元に置いて布団にもぐる。

あれ、寝るときこっち側でいいんだっけ?
そろそろ二人で寝られるベッドが欲しいな。
でもこの部屋に置いたらいっぱいになっちゃうかな。

となりで本を読んでいる彼女に心のなかで感謝しつつ
そんなことを考えながら僕はゆっくりと眠りにつく。


2012-09-29(土)

夢の山田

カテゴリー: - BlueMoon @ 13:32:14

それまでの話がひと段落したところで、私は思い切って聞いた。
「先生」
「はい」
「夢の話をしてもいいですか?」
「もちろん」

ちょっとわかりづらいかもしれないけど、と前置きをして私は話し始めた。

私の夢には時々「山田」が現れる。
現実の山田は特定の人だが、夢の山田は特定の人ではない。

顔を見ると、先生はだまってうなずいた。
私は説明を続ける。

現実の山田は小学校の時のクラスメイトだ。
二人とも同じ中学に進み、同じクラスになった。
そして偶然同じ部活に入った。
それだけのごく普通の友人だった。

山田は少し経ってから部活を辞めた。
うちの部は辞めたくても辞めさせてもらえない。
いま考えるとそんなはずはないのだが、みんなそう思っていた。
そんな中で辞めた山田は、一部の部員からいやがらせをされるようになったらしい。
私も部活を辞め、同じようにいやがらせをうけることになってそれを知る。

「でもあの時何となくかわいそうだなと思ったんです。」
「山田さんを?」
「いえ、いやがらせしている方を」

やっている人たちだってわかっている。それが八つ当たりだって。
おそらくそんな自分にもイヤな気持ちがしているのだ。
だから集団でいる時にしかいやがらせをしてこない。そのジレンマ。

「山田もそう思っていたのかもしれません。飄々としていたから。
自分には関わらない方がいいって言われてる感じもして。」

先生は私の顔をみて何か言いたそうにする。

「ああ、私も大丈夫です。
それに部活以外のところでかわいがってくれる先輩たちがいました。
一緒にカセットでアバとか聞いて。ダンシング・クイーンは先輩が好きで
一番聞いたかも。イッツ・マイ・パーティもよく聞いた気がする。」

先生はにっこり笑う。

そして、山田は転校した。いやがらせとは関係なく親の仕事の都合で。

「その後まったく会っていないし、いまどこにいるかも知らないんです。
なのに、夢の中のいろんな場面に時々出てくるんですよ。」

先生はまたうなずく。

会ってないからいまどんな風になっているかもわからないし、現実の山田は
女性ですが、夢の山田は男性の時もあるんです。
昨日なんか30代のサラリーマン男性でした。同期が死んで一緒に泣きました。
でも自分はああこれは山田だってわかるしその人は山田なんです。

私はそこまで話して少し黙った。果たして相手が理解してくれるかわからない。
なにしろ説明していても、自分でもよくわからないのだ。

「心の中にある解放されていない感情が山田さんという形で
でてくるのかもしれませんね。」

私は先生の顔を見る。

先生はちょっと考えて話しだす。

きっとあなたの心の中には、何かしらの後悔があるのでしょう。
それは山田さんに対してではないのかもしれない。
でもそれがたまたま夢の中で山田さんになって現れる。

あなたは山田さんに伝えられなかったことを伝えたり、謝ったり
感謝したりして山田さんを通して自分の心の中の後悔を1つずつ
昇華させていこうとしている。
それはあなた自身が成長しようとしているという事ではないかしら。

そこまで話すと先生は冷めてしまったハーブティーを一口飲んで言った。
山田さん、私の夢にもでてきてくれないかしらね。

「今度夢で会ったら頼んでおきます。」
そう答えて先生の夢には山田はどんな人になって現れるのだろうと
私は想像しておかしくなってくすくすと笑う。


2012-09-25(火)

NRとfist-bump

カテゴリー: - BlueMoon @ 11:56:14

長かったプロジェクトも終わって、通いなれてしまったこの場所とも今日でお別れだ。

撤収作業も大方終わり、やれやれとゴミ袋を片手にうろうろしていると
部屋の奥に同期の山田を見つけた。

山田は一人でロッカーの中の荷物を片付けていた。

「おーい、ゴミは業者に頼んじゃうからだせるものはだしちゃってくれよ」
そう声をかけると、山田は「おう」と返事をして俺の顔をちらっと見た。

様子が変だな。そう思って近付いてみると片付けていたのはSの荷物だった。
Sも山田と同じ俺の同期だ。

Sはある日休暇を取った後、帰ってこなかった。
外出時に行き先を記入するホワイトボードにはNRと書いてあった。

NR
No Return。客先から社に戻らずに直帰するという意味だ。

俺たちが新人だったころ、先輩にこの言葉の意味を教えてもらい
よくふざけて、こんな会社もう戻ってこねえよ、辞めてやる!
NRだ!と言っては笑い転げていた。

NR
Sは何を思いそう書いたのだろう。

俺は山田の隣の床に座ると、そっと肩に触れた。

「あいつはやっぱり戻ってこなかった。死んだ奴は帰っちゃこない。
なあ山田。それでも俺たちは生きてかなきゃ駄目なんだ。
時にはふてぶてしいほどに笑ってな。」

「おう」
山田はそういうともくもくと片付けを再開した。

「なあ」
「ん?」
「もうすぐケリがつくからさ。今日飲みに行こうぜ」
そういうと山田は半分泣いているような無理に笑った顔で俺の顔を見た。

「いいけどさ、おまえその前に顔洗って来いよ」
そう答えて俺は右手のこぶしをあげた。

山田はちょっと笑って右手をあげ、俺たちはそっとこぶしを合わせた。


2012-08-15(水)

秘密の場所

カテゴリー: - BlueMoon @ 22:49:13

「今日は流星が見えるらしいよ」

ギターを弾いてた彼女に何気なく話しかけたら、突然立ち上がってもうずいぶん前から
予定してたみたいに言った。
「何してんの。出かけるよ」

「どこに行くの?」「まあまあ、いいじゃん」
どこに行くのかちっとも教えてくれない。
にこにこしながらすたすたと歩いて行く。

にこにこというよりニヤニヤだ。
小学生がいたずらするときの顔。チェシャキャットめ。

ついた先はいつものスタジオだった。

奥の方の壁にある小さなドアの前に立つ彼女。

え?このドアって中、パイプとか配電盤とか入ってるんじゃないの?
そういうとさらにニヤニヤしてじゃーん!と口で言ってドアをあける。
その先は階段だった

僕がびっくりして固まっている隙に、あ、飲み物持って行こうかなーと
冷蔵庫を開けて、ちぇビールがないじゃんとぶつぶつ言いながら
代わりにペプシを出す彼女。

あ、これ持ってとウクレレを渡される。

おそるおそる階段を上っていくと、そこは屋根の上だった。
彼女と並んで寝転がる。

「おー、なんかよく見えそう」「でしょ?でしょ?」
得意げな顔をしている。

「あ、あっちの方なんか見えた!花火だ」
ペプシを飲みながらしばらく花火を眺める。

「ところでなんでウクレレ?弾けたっけ?」「弾けない。えーっと・・・雰囲気作り?」

思わず吹き出して、ご機嫌な彼女の頭をぐしゃぐしゃ撫でた。


2012-06-11(月)

おでんが食べたい

カテゴリー: - BlueMoon @ 22:26:34

「おでんが食べたい」
デートの途中で唐突に彼女がそう言った。

「おでん?」「うん、おでん」

「おでんかー・・・そしたらあそこでいいかな」
ちょっと先ののれんを指さす。

彼女がこくんとうなずいたので、のれんに向かって歩き出す。
手をつないで歩きながら、前にその店に来た時のことを思い出す。

あれは彼女と住宅展示場にひやかしで入った時だ。

彼女とはわりと年が離れているうえに、こちらが童顔なこともあって
案内してくれた人が「弟さんですか?」と言ったのが気に障ったらしい。

展示場をでてちょっとふくれた顔の彼女と並んで歩いてる時に聞いたのだ。
ごはん食べて帰ろうよ。何が食べたい?

「おでん」「おでん?」

「あそこ」
ちょっと先ののれんを指さす。

言われるがままについていくと、そこは小さなおでんやさんで
じーさんとばーさんがちょうど店を開けているところだった。

のれんの奥を覗くと男の人が一人いて、椅子を組み立てていた。

「ぼうず、ちょっと手伝ってくれよ」
そう言われて、ぼうずって年じゃないけどねと笑いながら、隅にあった机の天板を持ち上げる。

「これ、足は?」「そこのビールケース」

天板をビールケースに乗っけて、続けて椅子を組み立てる。

「椅子の足はそこ。差込口が微妙に違うから、ちゃんと合うの探せよ」

なんかパズルみたいだなと思いながらせっせと組み立てる。

ふと見ると、もう彼女は中ジョッキを握りながら他のお客さんと笑っていてすっかり機嫌もなおっていた。

「あれ?ここおでんやさんじゃないよ?」
彼女の声にふと我に返る。

「え?あれ?本当だ」「なんでおでんやさんだって思ったの?」
「えっと、いや、何となく、かな。うん。」

年下の彼女に顔を覗き込まれながらしどろもどろで答える。
ヤバい、つないだ手、かなり汗かいてる。


2012-06-02(土)

ロケットと象

カテゴリー: - BlueMoon @ 08:53:37

その日は日比谷にいた。
大きな映画館の横を通ると、何だか騒がしい。

どうやらロケットだか宇宙ステーションだかを打ち上げる実況中継を
大画面でやっているらしい。

中を覗いてみると、結構人がいる。
発射されたらしく歓声があがる。

その歓声の中、突然どしんと音がして地面が大きく揺れた。

大画面がアナウンサーを映し出し、打ち上げられた機体から部品が外れ
どこかに落ちたというニュースが流れはじめる。

外にでてみると近くに落ちたらしく、建物から煙があがり壊れた車が
転がっているのがみえる。

何かの気配を感じてふと振り返ると象が歩いてくる。

ああ、道路がぐちゃぐちゃで車が通れないのか。
だから象で救援物資を運んでるんだ。

苦しいですサンタマリア。

ふと言葉が頭をよぎる。

象は目の前をゆっくりと通り過ぎ、尻尾を振りながら悠々と歩いて行く。


2012-06-01(金)

カッコ悪いとこ

カテゴリー: - BlueMoon @ 07:29:53

今日は最終日。

みんな一斉に片づけと掃除をしているのでオフィス内はごった返している。

自分の机の周りを片付けながら、ふと煙草の箱がいくつか机の隅の方に
置きっぱなしになっているのに気づく

一つを摘んでどうしようか考えていたら、同僚が通りかかって煙草を吸う
仕草をしながら下を指さす。
喫煙所に行く?のサインだ。

「いや、煙草やめたんだ。よかったら持って行かない?」
そう言うと、へーという顔をして片手で拝んで煙草を受け取り、外へ出ていった。

もう一人通りかかった喫煙者に煙草を渡すと、あーこれ女優の◯◯さんが
宣伝してたヤツだ、と言う。

◯◯さんってどんな人だっけと検索しているうちに、何故か町並みのムービーを
流しているサイトに辿り着く。
見たことあるような通りだな。すずらん通りかななどと思いながらしばらくムービーを流す。

ふと見ると受付のあたりが騒がしい。

どれどれと覗きに行くと女性社員が叱られている。
「問題はパソコンが壊れたことじゃなくて、受付をカラッポにしておいたことなの。
せっかくいらしたお客様に失礼になってしまうよね。」

どうやらパソコンを壊してあたふたしている間、受付を放ったらかしにしていたらしい。
ノートパソコンを見るとヒンジの部分が折れているのが見えた。

説教は自分の担当じゃないので、パソコンを回収して空きスペースを探して移動する。
気がついた部下が寄ってきて「やりますよー」というので、これ受付のだから
バックアップ探さないとと伝える。

彼女がシリアルNoを検索し始めると、もう一人の部下がきてバックアップを出すために
上に積んであったダンボールをどんどんどかしはじめる。

うちのチームは女性のほうがフットワーク軽いなあと思いながら見ていたら
はりきりすぎてダンボールと一緒に落っこちてきそうになったところを慌てて支える。

彼女はえへへと笑ってカッコ悪いとこみられちゃいましたねーと言う。
でもお互いのカッコ悪いとこ知ってるってなんか良くないですか?
先輩ももっとカッコ悪いとこ私にみせてくれるとうれしいな。


2012-04-14(土)

彼女の音

カテゴリー: - BlueMoon @ 20:16:39

どうやら自分は弱っていて、朝の5時なのに友人に電話をかけた。

少し話したあと黙っていると電話が切れたと思ったのか、気がつくと彼女は
電話口にいないようだった。

もしかして寝てしまったのか。
どうしようか考えていたら、かすかに彼女の歌う声が聞こえてきた。
歌を創っているらしい。歌って、考えて、それを書いていく。その繰り返し。

電話の向こう側が見えるような音。紙に書く音。消しゴムで消す音。彼女の声。

それを聞いていたらなんだか心が落ち着いた。
しばらく聞いたあと、おーい、Mと少し大きな声で呼んでみた。

彼女は電話口にきて照れくさそうに笑った。
ありがとう。いえいえ、またいつでもどうぞ。


2012-02-04(土)

新しい教室

カテゴリー: - BlueMoon @ 17:41:59

季節は夏。
太陽の光が差し込んできてとても明るい。

窓は開いていて、部屋の中はそれほど暑くはない。

新しい教室。

8畳ぐらいの畳の部屋と奥にもう一つの部屋。
キッチンとトイレとおふろ。

机が一つ。椅子が三つ。本棚が一つ。他にはまだ何もない。

目の前には小学生ぐらいの女の子が座っている。
彼女もこの教室の生徒だ。

O先生がカップ麺とインスタントのスープを出してくれる。
3人でのんびりと食べはじめる。
カップ麺にアンケートがついていて、女の子は一生懸命なんて答えるか
考えながら食べている。顔が真剣で微笑ましい。

スープに小松菜が入ってて、あれ?このインスタントスープに
小松菜なんて入ってたっけ?ああ、M先生が入れてくれたのかと思う。

M先生はちょっと前まで片付けをしていたらしく、シャワーを
浴びに行った。

しばらくしてカラフルなふかふかしたノースリーブのワンピースで
さっぱりした顔で現れる。

M先生がカップ麺を運びながら、ビール飲みたいなーとちっちゃい声で
つぶやいたのが聞こえたので、いいんじゃないすか?ちょっとならと
笑って答える。

そのうちに、ラジコンヘリが飛んでいる音がして
みんなで開いている窓から外をのぞく。

気が付くと部屋には中学生ぐらいの男の子が4〜5人きていた。

窓の外のちょっと下に歩道橋がみえる。

あ、あれけんちゃんだ。と思っていたら、反対側からいずみが現れて
2人は、よう、久しぶりとにやっと笑ってすれ違う。

おまえ、いまなんかあいつら大人になっておいてかれたと思ったろ。
いつの間にか隣に立っていた同級生に言われる。

逆、逆。あいつら変わんないなーと思ってた。
けんちゃんなんか、いまの顔もろいたずらっ子じゃん。


2011-12-11(日)

コンピューターおばあちゃん

カテゴリー: - BlueMoon @ 09:56:47

小さな田舎の駅。
みんなで電車を待っているが一向に来ない。

天気もいいので、電車の様子を聞きに行った上司をほったらかして
のんびりとホームのベンチに座っているとおばあちゃんがやってきた。

座るところはたくさんあるけど、なんとなく目で追っていた。

少し離れたところに座ると、おばあちゃんはスケッチブックと
タブレットとスタイラスを取り出した。

すごいなと思いながら見ていたら、彼女はスケッチブックをみながら
タブレットにポスターの下書きのようなものをどんどん書いていく。

ものすごく気になるのだが、距離があってよく見えない。

隣にいた同僚が、見てくればという。
近づいて話しかけようか迷っていると、彼女の携帯が鳴り誰かと
英語で話しはじめる。

何者なんだ、このおばあちゃんと思って見ていると、彼女の向こうから
ピエロのお面のようなものをかぶった人がすたすたと歩いてきて
自分に大判の一冊の本のようなものを渡してくれる。

それがあまりにも自然だったので、反射的に受け取ってしまい中を開く。

それは作品集で、いろいろなポスターやその制作に関しての作者の
メモが集められたものだった。

あ、このポスター見たことある。こっちもある。と思って目の前のピエロを
見上げるとその人はお面をとって木釘工房で作ったものですよという。

名前を聞いて思い出す。
その工房は一時期よく通っていた劇団の名前だった。

懐かしさに夢中でページをめくっているうちに、上司がやってきて
後一時間は電車はこないらしい。今のうちにやれることをやっておくから
ついてこいと言われ、携帯と財布だけつかんで後を追う。

気がつくとおばあちゃんとピエロはいなくなっていた。


2011-12-04(日)

夢の続き

カテゴリー: - BlueMoon @ 14:46:50

「はじめまして。」は10/27に見た夢。

カタカタとなる映写機とホコリっぽい教室。
制服。真夏の昼間なのに静かな空間。

教室の思い思いの場所で、何も話さず、泣きもせず
ただ黙って映像をみる部員。

目が覚めた時、本当に歯を食いしばっていた。

「妊娠した」は今朝の夢。

目が覚めた時、お腹に両手をあてていた。
自分の中にある自分とは異なるものの存在を確かめるように。

もしこの夢が現実になったら・・・どうするんだろう。


はじめまして。

カテゴリー: - BlueMoon @ 14:33:08

夏休みの登校日。
バスケット部に入った。

今日は練習はないみたいだったけれど、部員たちが教室に
残っていたのでなんとなくそこにいた。

そのうちに一人がOHPのシートをもってこちらにきた。
「よかったら一言書いてくれないかな。」そう言われる。

目的がわからないのに書けないよなと思って、相手の顔を見る。
「あー、xxあてなんだけどね。あいつもバスケ部なんだけどさ」

なんとなくそれ以上聞きにくくて、シートを受け取る。
なぜOHPシートなのかという考えが頭をよぎる。

何を書いていいのか困る。第一、xxさんを知らないのだ。
時間があれば他の人のメッセージを読んで考えるのだが
目の前で待っているのでそうもいかない。

とりあえず「はじめまして」と書いてみて、なんか変だなと思う。
仕方なく、「これからよろしくお願いします」と書いて返す。

その間に何か機械のようなものが教室の真ん中あたりに設置され
それじゃはじめるかといって、窓の近くにいた部員がカーテンを
閉め始める。

いったい何がはじまるんだろうと思っているうちに、機械から
光が流れだす。

そして映像が映し出される。知らない生徒と知っている部員。
持っている荷物から大会の時の映像だろうかと考える。

みんなで何かしゃべっては笑い転げている。
音はなく映像だけが流れていく。

部員たちはただ静かにそれをみている。

そのうちに突然気がついた。
そうか、この女の子がxxさんなんだ。そして、死んだんだ。

淡々と映像は流れ、最後に寄せ書きが写った。

「はじめまして。これからよろしくお願いします。」

自分の書いた文字をみながら、泣きそうな自分に気づく。
私が泣いてはいけない。誰にも気づかれてはいけない。
そう思いながら歯を食いしばる。


妊娠した

カテゴリー: - BlueMoon @ 09:21:30

妊娠した。
いや、しているらしい。

気がついたら周囲も認知済みの妊婦だったというべきか。

誰との子供なのかわからない。
他の人に隠しているということではなく、自分にもわからない。

何人も候補がいてその中の誰なのかといったことではなく
まったくもって身に覚えがない。

途方に暮れる。

父親がわからないなどといったら半狂乱になりそうな親なのに
そのことについては一切触れず、ベビー用品を楽しそうに
揃えたりしている。
上司も同僚も妊婦なんだからと、あれこれ気を使ってくれる。

でも誰も父親の話をしない。

全員が示し合わせているのか、その部分を避けているようだし
第一、この子誰との子か知ってる?などとそうそう聞けるものではない。

そんな状態で、昔付き合っていた彼にばったり会った。
私が妊娠していることを知っていて、俺に子供ができるなら
最初は女の子がいいなあなどとのんきに話している。
してみると、彼が父親ではないのか。

もしかすると、暴行されてショックで記憶をなくしていて
妊娠がわかっても誰もそのことを私に言えないとか
人工授精だか体外受精だか知らないうちにされたという方が
よっぽど納得できる。

自分の腹を見る。いまはそれほど大きくなっていないが
これから大きくなるのか。
この中に自分とは違う命とか新しい生命とかいわれるやつが
はいっているのか。

実感などまるでない。

これからどうするんだろう。産むのか。産んでどうするのか。
育てるのか。育てられるのか。

答えのない問を繰り返し続ける。


2011-11-30(水)

しあわせな夢

カテゴリー: - BlueMoon @ 22:17:40

今朝みた夢。

テレビ局か放送局か、そんな感じのする建物の中のカフェテリアのような場所。
その一角を利用して撮影のための打ち合わせが行われている。

もちろん中心にいて撮影されているのは大好きなあの人。
忙しくて疲れてるんだろうに、笑顔で指示に対して頷いている。

自分は少し離れたところからそれをみていて、撮影隊の後ろの方にいるアシスタントっぽい
若い男の子がやけに顔色悪いなーなんて思ってる。

打ち合わせが終わって、みんなが休憩ってことで一時解散したところで、片付けをしていた
あの顔色の悪い男の子にあの人がさりげなく近寄って行って、「大丈夫?顔色悪いけど。」
とこそっと話しかけているのがみえた。
男の子はちょっとびっくりしたみたいだったけど、すぐににこっとして「ありがとうございます、
大丈夫です」と言ったようだった。

あんなに後ろの方にいたスタッフもちゃんと見ていて気にかけているなんてあの人らしいなと思う。

そのあとこちらに戻ってきて、この休憩中にごはんたべちゃおうといって、近くのカウンターで
みんなおいしそうだなあなんていいながらチキンとたまごのサンドイッチを注文したあと
振り返って「ホットでいい?」と聞いてくれる。
うなずくとホットコーヒーを自分の分と2つたのんで、「ooさんにもだね」という。
聞き返すと「ooさん、下で作業してるんでしょ?」という彼女。あとで差し入れしようということらしい。

そういえばこの人、ブラックコーヒー飲んで大丈夫なのかなあとなんとなく思う。

彼女がきている服はペパーミントグリーンでうすいやわらかそうな生地。
襟と袖の部分に白のレースがついている。
すごく似合っていてかわいい。

サンドイッチをたべながら周りの人と今度ワンピース作ってみたいなーとか
にこにこと話す彼女を見ていたら、しあわせで涙が出そうになった。

というところで目が覚めた。いい夢だった。


2011-10-29(土)

ぐだぐだと

カテゴリー: - BlueMoon @ 10:19:14

一つ前のポストは今朝みた夢。
最後の男の子の言葉を聞いて、夢の中で泣いた。

なんだかねー、夢とはいえ起きてちょっと悲しくなった。

なんで英語交じりだったのかはナゾ。
つーかemotional thingって合ってんのか?

まあ、そもそも夢の中の男の子は、そんな感情を言葉にすることが
まだ難しいぐらいのチビだったわけだが。

あー、この前みた夢も書いておかないと忘れるなー。
って忘れてもいいんだけどね。


emotional thing

カテゴリー: - BlueMoon @ 09:58:47

小さな男の子。
彼はもっと小さな頃に両親を亡くしている。

ある日、彼は転んだ。たまたま近くにいた男性が彼を起こしてくれた。
男性はしゃがんで彼の顔を見て「大丈夫かい?」といってにっこり笑った。
男の子は無反応だった。

それから何日かが過ぎ、男の子が転んだら泣くようになったという話を聞いた。
痛かったら泣いていいことがわかったのかしらね、とその人は言った。

その後に男の子を見かけた時、彼は泣いていた。

転んだのかと思って声をかけると、そうではないらしかった。
「どこか痛い?」首を横にふる彼。
「そっか。この前転んで泣いちゃったって聞いたからさ」

「違う」彼は小さな声で言う。
「痛くて泣いたんじゃない。転んだ時に僕にはパパがいないってことが
わかったんだ。もっとemotional thingなんだ」


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