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2011-11-20(日)

読書メモ_わたしを離さないで

カテゴリー: - BlueMoon @ 02:26:50

いま一冊の本を読み終えた。
読み終えるまでに随分と時間がかかった。

それと同時にこの本はいまが読む時期だったのだなと思った。

この本を最初に知ったのはおそらくハードカバーで出版された時で
その装丁に惹きつけられた。新宿の本屋だったと思う。

でもハードカバーの本は買わないことにしているので、ちょっと迷ったが
買わずにいた。しばらくしたら文庫化されるだろうから、それからでも
いいとも思っていた。

そしてそのことは忘れていたのだが、何年かして文庫化されたときに
また出会った。表紙を見てすぐに思い出した。
同時に、装丁が変わっていなくてよかったと思った。
今度こそ買って帰った。

それでも読んでいない本が山積みになっている日常でしばらく読まないまま
放置されていた。

昨年末にだいぶ本を整理したとき、発掘されたので読もうと思って
手前の方に置いていたのだが、今年になって病院に通うことになり
何気なく手前にあったこの本を手にとって持っていった。

その時は内容を知らなかったのでしばらく読んでいたが、話が進むに連れ
病院でしかも自分が治療を受けている状態で、読み進めるのが辛くなった。
それで途中でやめて、またしばらく放置していた。

最近になって読みかけだったことを思い出して、また読み始めた。
それで、さっき読み終えた。

病院に通っていた時も、最終的には命に関わるようなレベルではなかったが
最初は原因もわからず癌の可能性もありと言われていたし、それまでも検診で
細胞検査まで行ったこともあり、身内も癌で亡くしているのでそれなりに考えた。
そんな時にこの本の内容は重すぎた。

逆に考えると、この本を読んでいて現実に引き戻されるのを恐れたのかもしれない。

いまはもう治療もすっかり終わっているので、普通に読むことができた。
そして、つらつらと考えたことを書いている。

その時になってみないと本当のことはわからないが、もし自分が臓器提供を受けたら
長生きできると言われても、おそらくやらないだろう。
ちなみに臓器提供に反対なわけではない。臓器提供者として登録もしている。

ただ、自分はそうまでして生きたいと思わないだろう。
そんなことを考えた。

もし自分が提供者だったら。感情のスイッチを切り、淡々とやってくるものを
受け入れていくのだろう。そんな自分が想像できる。

この作者の淡々とした文章は好きだ。映画化されたらしいが、見るつもりはない。
表紙のカセットテープは読み終わった後でみると、やはりこの作品を象徴するもので
この表紙は変えられないだろうと思う。

またもう少し人生を先に進んだら、読み返してもいいかもしれない。

夜に本を読み終わったテンションで書いているのでまったくまとまりも何もないが
こんなことを考えた、ということで書き記しておく。

カズオ・イシグロ
早川書房
発売日:2008-08-22

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